◇第40回 徳之島全島一・ミニ軽量級優勝旗争奪戦天城町大会◇
令和7年5月4日(日・祝日)午後1時対戦開始
場所:徳之島なくさみ館
主催:天城町闘牛協会北部支部
後援:徳之島闘牛連合会
【全島一戦】
✕ 全島一 豊(祈)島幸輝心(とよしま こうきしん、牛主:豊島明良、6連勝、亀津)
〇 挑戦者 二代目力道山(にだいめ りきどうざん、牛主:竿津脇牛友会、2連勝、松原)・・・7分39秒
◎備忘録(令和7年5月4日 全島一優勝旗争奪戦)◎
「どうなったら勝ち負け決まるの?」
「逃げた方が負けよ」
「どんな牛が強いの?」
「逃げない牛が強い」
闘牛を見たことがない人とのよくある談義。
徳之島闘牛の頂点、全島一の座に君臨する現王者、亀津の“豊島幸輝心”は正に「逃げない牛」を地で行く強者。
昨年5月、最強横綱“闘勢琥珀”の猛攻を凌いで王座に就くと、10月には上面縄の“纏”、今年1月は目手久の“GALIBAR”の挑戦を退け、二度の王座防衛。
目下6連勝中で、どうやっても逃げない牛という印象が残る。
満を持して王座奪還に臨むは松原の“二代目力道山”
体重1,260kg、陣営の手入れも行き届き体躯充実。
ただ、現在2連勝中ではあるものの、いずれも短期決着。
その実力は未知数と言ってもいいだろう。
決戦直前、待機小屋での佇まいはというと微動もせず、吠えもせず。
既に王者の風格を漂わせているではないか。
この日に合わせて来島したあずままどかが歌う松原竿津脇牛友会の入場曲が轟く中、王者の待つリングへ向け、いざ出陣!
迎え撃つ豊島幸輝心、こちらも体躯充実、先入れでドッシリと相手を待つ。
大物どうし、ゆっくりと交角し、いざ対戦開始!
序盤は互いに相手の力量を量るかのような動き。
王者豊島牛は元来、序盤のディフェンスから長期戦に持ち込んでの逆転型。
馬力ならぬ牛力で優るはずのチャレンジャーだが、一気に行くことはなく時折、どこから打ち込もうかと距離をとる度にどよめく場内。
チャレンジャーが前へ前へと押し込めば得意の角掛けで食い止める王者豊島牛だが、相手の首をねじるには至らない。
7分が経過したとき、さすがの王者もこれまでとは違うその圧力を感じ取ったのであろう。
正面からは受けきれず、自ら相手に横並びとなる体勢となったそのとき。
チャレンジャーの鈍くも重厚な跳ね上げで、王者そのまま敗走。
徳之島闘牛、新全島一チャンピオンの誕生となった。
(戦評:保岡達也様)
〇 海進山(かいしんざん、牛主:湾屋川牛舎、浅間)
✕ 伊波進号(いはすすむごう、元 佐平号、1勝、沖縄)・・・5分14秒
〇 悠青煌(ゆうせいおう、監督:れみな、1勝、浅間)
✕ 轟 力(とどりき、阿伝川)・・・0分58秒
✕ 基山太孫(もとやまたいそん、牛主:高志・翔、調教師:チーム∞会、崎原)
〇 晃建設従業員 覇 久(こうけんせつじゅうぎょういん はく、牛主:田平Q太郎、松原)・・・3分01秒
〇 Victory(ビクトリー、元 伊仙中昭和41年生号・白松昇天山、牛主:義 みゆき、伊仙)
✕ 亜蛇魔小僧(あじゃまこぞう、牛主:安本麗生、松原)・・・13分31秒
✕ 二代目 吉川実業(にだいめ よしかわじつぎょう、牛主:吉川勝久、デビュー戦、瀬滝)
〇 凜 道(りんどう、牛主:牧園千凜、調教師:芝 怪盛、デビュー戦、浅間)・・・9分42秒
〇 たみこ花形(元沖縄 パプリカ光ちゃん、前野)
✕ 武将白嵐(天城町)・・・不戦勝
【ミニ軽量級戦】
〇 王 者 友良牛(ともらぎゅう、牛主:友良賢士、牛主:舞花・愛美、6連勝、古里)
✕ 挑戦者 マルシン荒鷲(マルシンあらわし、牛主:愛佳・真京、調教師:ミキ&アヤ、平土野)・・・19分36秒
-------------------------------------------------------------------------
殊勲賞:Victory
敢闘賞:友良牛
技能賞:凜 道
徳之島全島一に輝いた「二代目 力道山」と応援団の皆さん(提供:ラッキーキラキラ様)
防衛に成功したミニ軽量級王者「友良牛」と応援団の皆さん(提供:ラッキーキラキラ様)
※情報提供;「Print Shop TAIZO」代表 村田佳子様
掲載者:富田圭司このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。